勝つためのヒント WBC 日本 vs キューバ

負けられない戦い、実力差なき戦いの中で、ラッキーボーイの存在がある。

ラッキーボーイになるには条件がある。

あきらめない姿勢と、一生懸命を忘れないこと。

日本　対　キューバ戦

自分が選ぶこの試合のラッキーボーイは松田選手（ソフトバンク）だろう。

彼は、同点と逆転の口火を切った。しかもほぼアウトと思われる状況からだ。

5-6　1点を追う６回裏の攻撃、１アウトから日本のバッターボックスは松田選手。相手ナックルボーラーを相手に敢え無く三振に倒れたと思われた瞬間、捕手が後逸。三振後もボールから目をそらさなかった松田選手は１塁へ猛ダッシュ。見事振り逃げで出塁した。

プロの世界、振り逃げで出塁することは、プライドがあるだけに誇らしいことではないと思う。しかし、塁上で彼は、出塁できたことに喜びの表情を浮かべていた。あきらめない姿勢と一生懸命なプレーは、チームを盛り上げた。結果、秋山選手（埼玉西武）の四球小林選手（巨人)のヒットで同点に追いついた。

特に、タイムリーヒットでホームへ生還した際、普通なら回らないような打球にもかかわらず全力疾走、相手の守備の弱点をつき同点のホームを踏んだ。

さらに8回裏、今度は同点で再び松田選手、内野ゴロにもかかわらず、１塁まで全力疾走、これがまた相手のミスを誘い出塁。秋山選手のヒット、代打内川選手（ソフトバンク）の犠牲フライで勝ち越し、さらには、山田選手（ヤクルト）のツーランホームランに繋がった。

君たちの中に、振り逃げになるかもしれないのに走らない、勝手にアウトと決め付けて最後まで全力疾走しない選手がいませんか？

三振して出塁できる可能性なんてほぼありえない。平凡な内野ゴロで出塁できる可能性だってプロになればかなり低い。

可能性の低い出塁を二度もした松田選手、常に全力プレーをしている証拠である。

プロだって、あきらめない姿勢と、一生懸命な全力プレーをするのです。

アマチュアである君たちがそれをしないということは、プロになる資格がないということです。

最終的に、マスコミ、小久保監督は、ヒットを打った小林選手、犠牲フライの内川選手をヒーローにした。
プロであり、華がある結果だから。プロというプライドで生きる選手に配慮したのかもしれない。

でも、野球を知ってる人なら松田選手の頑張りがあったことに気付いた思う。彼の出塁が点に変わる流れのように感じたはずだ。

逆に、この松田選手のプレーに気付いていなければ、野球選手としての視野の広さはまだまだ。

華やかプレーの裏には、そこまでの努力と、その舞台を整えてくれた人たちの頑張りがある。このことは、覚えておいてほしい。

目立つことも大事であるが、影で支える人が、目立たなくても頑張っている人が多いチームは強い！

あきらめるな！夢があるなら全力でプレーしろ！育英館！

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