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ランナー3塁

中学軟式野球では、ランナー3塁の場面でエンドランが多用される。

この作戦、雑誌「HIT&RUN」によると1980年ごろから使われるようになったそうだ。

当初、バントが苦手な選手のために考えられた作戦で、いわゆる、スクイズや普通のエンドランとスタートのタイミングが同じであり、リスクのある作戦と捉えられていた。

今回は、ランナー3塁における、攻め方守り方について学んで欲しい。

0アウト 3塁にランナーがいる
確率的に、ノーサインが一番可能性が高い。

攻撃側としては、じっくり攻めたい場面である。この場合、指示にもよるが基本的に早打ちは避けたほうがいい。前回、カウント別の打率を公開した後矛盾するようだが、この場合は、しっかり球を見極めていきたい。なぜなら、内野も前進守備であるから、ヒットになるゾーンは通常より大きいのだ。しっかり早い打球(ゴロ)を打てるボールを狙いたい。ランナーは抜けてからのスタートくらいの余裕が欲しい。

逆に、守備側であれば、イニングにもよるが1点覚悟して、確実にアウトを取ることに努めたい。カウントを悪くしてランナーを貯めることだけは避けたい。ただし、三振を狙えるのであれば、緩い縦の変化球で攻めると良い。いづれにしてもアウトを取ることが前提だ。

1アウト 3塁にランナーがいる
攻撃側は1点が欲しい、守備側とすれば1点は仕方ないケース。取れる取れない、抑える抑えれないは試合を大きく左右する。チームとしての共通理解が大事になる。

攻撃側は、仕掛けどころである。相手の出方、カウントによって仕掛けるわけであるが、スクイズ、エンドラン、偽装スクイズ、待てなどが考えられる。
近年、バッテリーの技術が向上しており、ランナーの動きを見極めてからノーサインでウエストしてくることが多い。これを逆手に取る意味でも、偽装スクイズの効果は高い。ランナーはスクイズのタイミングでしっかりとスタートを切る。次に大事なのがバッターは少し早めにバントの構えをすることで、ピッチャーにウエストをさせるのだ。ランナーはスタートの時に「外せ!」と声を出すとさらに効果的です。この作戦、待てのサインとの組み合わせで相手にはプレッシャーとなります。
逆に、エンドランやスクイズの場合は、セーフティスタートなるものが存在する。バッターの振り出しのタイミングやキャッチャーが立たないことを確認してからのスタートです。ぎりぎりまで、敢えてスタートを遅れさせることで、ウエストされるリスクを回避する作戦。打球によっては、ホームアウトの可能性が出るので、各チームの練習での判断が必要であろう。

守備側としては、相手の出方を伺いながら、ウエストなどをしていくわけであるが、基本的にキャッチャーが立ってのウエストはせずに座ったまま打者と反対側のバッターボックスの真ん中に外すウエストがベスト。
さらにこの場面ではインハイへのストレートが基本。間違っても高めからの変化球は危険である。変化球であれば、ギリギリボールから完全なボールへ逃げる変化球、縦に曲がる変化球を使うのがベターである。打者に振ってもらえる投球・配球を心がける。1番失点しやすいケースであるからこそ、カウントを出来るだけ悪くせずに、打たせて取る方が望ましい。


2アウト ランナーが3塁にいる
絶対に失点したくない守備側と取れなくてもしょうがない攻撃側、心理的に攻撃側が有利であるが・・・。

攻撃側からするとホームスチール。打順、ランナーの足などの条件にもよるが、相手が好投手であれば仕掛けても面白い。ただし、サードがベースについておらず、バッターは右打者の時だ。ランナーはスタート時に大きな声で「外せ」のコールをしながらホームに向かう。本当に外してくれればタッチに時間がかかる、焦って暴投になる可能性がある、ボークになる可能性があるからだ。丁半博打みたいなものだけに、ワンチャンスではあるが練習しているチーム意外に多い。
もう一つは、セーフティバントである。2アウトからのバント、基本的に頭にない。すきを突くにはもってこいだ。

守備側は、基本的には、ホームスチールとセーフティバントのケアが必要。特にホームスチールの対応は意外に難しく、失敗すれば失点につながるため練習が必要である。また、セーフティバントに関しては、ランナーとの連動は考えにくいため、1塁が間に合わないと判断した場合でホームが間に合うようであればバックホームまで頭に入れておきたい。

ランナーが3塁の場合を考えた。
守備側は攻撃側を、攻撃側は守備側の考え方を頭に入れておけばやるべきことは見えてくる。視野を広くとはこういうことも含まれるのではないか。

キバレ、常勝軍団 育英館!



コメント
[1] 前野 政史 | 2016/09/02 20:29
いい文章を見つけたので紹介したい。

~兆しが出た時の二つの道~
チャンスが目の前にあります。チャンス=【兆し】。
何か兆しが現れた時、ただ目で見ているだけだと「眺め」ているだけで終わってしまいます。そして、兆しが現れたのに眺めたままだと、その 兆しは「逃げ」てしまいます。
その兆しに気づける感受性も子供に必要な部分であると思いますが、多くの子はその兆しに気づいていない場合もあります。その時は大人がその【兆し】を後押しすることも必要なのかもしれません。
一方、兆しが現れた時に、手を差し出す人がいます。「挑む」人です。挑むことに戦う決意を持つことを【挑戦】といいます。挑んだ人はそこから一歩踏み出し【跳ぶ】ことが出来ます。
野球をしているとたくさんの【兆し】があると思うのです。
その兆しが出てきた時に、【眺めて逃げてしまうのか】【挑んで跳ぶのか】
もちろん、挑んだほうがいいに決まっていますよね。
しかし、子供ですから、その兆しから逃げ出してしまう子も現実にはいます。
逃げてしまった後も「次こそは、絶対逃げずに挑んでいこう!」と背中を後押しすることも指導者の大切な役目の一つだと思います。

気張れ!育英館野球部!
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