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甲子園 心に残る名勝負

ハンカチ王子こと早稲田実業の斉藤祐樹が夏を制したあの夏を覚えていますか?
決勝再試合という歴史的な幕切れの中に、隠れてしまったもう一つの死闘をご存じだろうか?

3回戦 駒大苫小牧 VS 青森山田 の一戦だ。



駒大苫小牧といえば、あの真紅の大優勝旗を北の大地に持ち帰った、しかも2連覇をなしえ、この大会も準優勝と、3連覇に限りなく近づいた北の名門。

青森山田といえば、光星学院(現 八戸学院光星)と共に、青森を、東北を強豪地域に押し上げた東北の雄超名門。

この2強が甲子園で、北海道そして東北の意地をかけて激突した。もちろん共に優勝候補、8月15日という日程にも恵まれ、超満員の甲子園でのプレーボールだった。

この日、青森山田の先発は、プロ注目の野田投手、一方駒大苫小牧は、エース田中ではなく、岡田投手。実は、田中投手は、予選からの疲労がたたり胃腸炎で先発できないような状況であった。

2回、エース田中を温存されたと思っていた青森山田、田中を引きずり出さんと牙をむき、あっという間に意地の4点を先制。リリーフした菊池投手もつかまり6-1、さらに引きづり出されたといっても過言ではない田中投手からも1点を奪い7-1と電光石火の攻撃で6点差と大きくリードした。

駒大苫小牧もエース田中の投入以降、リズムが良くなり7-5と2点差に詰め寄る。しかし、8回表、再び致命的と思える1点を追加され8-5。しかし、その裏逆転の駒苫の名をほしいままにした打線が、青森山田の好投手野田を気持ちで捉えた。8-8の同点に追いつく。このまま、流れは苫駒へ、そんな感じが球場全体を包み込みだした。

しかし、9回表エース田中が、ほぼ絶望的という1点を青森山田に献上してしまう。

最終回の攻撃も1アウト、駒大苫小牧の3連覇の夢もここまでかと思われた矢先、決して失投ではない、恐らく二度と打てないのではないかという素晴らしいホームランで同点に。青森山田の渋谷監督は「見たことない、あんなホームランはもう2度と打てないすごいホームランだ」というよなことをインタビューで話していたのを思い出す。ここで完全に息を吹き返した駒大苫小牧が連打でサヨナラ勝ち、熱闘・激闘・死闘どの言葉も当てはまる試合を制したのである。

青森山田は駒大苫小牧を倒すために、駒大苫小牧は三連覇を成し得るためにそれぞれの意地をかけた戦いだった。それぞれに明確な目標がチームを鼓舞し続けた。

力的には、負けた青森山田の方があったのかもしれない。力以上の気持ちが駒大苫小牧の方が優っていたのだろう。

駒大苫小牧の気持ちの強さの源、2003年夏の甲子園、8-0とリードしていながら降雨のためにノーゲームになり、翌日の再試合で2-5で負けたことである。

あの時、大量リードの4回裏、わざとアウトになって5回表を抑えればゲームは成立していた。ただ、彼らは攻め続けた。そしてノーゲームに。

あの時の悔しさが、先輩達から伝えられているという。悔しさこそが頑張りの力。

悔しさなら、君たちにもあると思う。予選も勝てなかった昨秋、雨の中の敗戦、全日本敗戦など今一度、今までの悔しさを思い出そう。

なぜかもっと頑張ろうと思うから。



コメント
[2] 管理人 | 2016/07/09 04:29
隠れた名勝負ですよね。
力と力のぶつかり合い、意地と意地の勝負でしたよ。
理事長杯でこんな戦いを期待していたので延期は残念です。
[1] 前野政史 | 2016/07/08 19:29
この試合は何回も見ましたね。

今までの試合の反省であの時あすれば良かった、こうすれば良かったとやればできるのにやらないなんてもってもほか!
今までのこのブログにあるようにファーストまで一生懸命走る、挨拶をしっかりするといった基本・基礎を大事しよう!たくさん失敗して反省してどんどん成長して行こう!
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