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声を出す意義
2016年05月30日
野球における声の効力は計り知れない。
指示を出すのも声、仲間を自分を奮い立たせるのも声、すなわち野球を支配しているには声といっても過言ではない。
声は、最大の武器である。
しかしながら、ここでの声とは、「さー来い」とか「ヘイヘイ」とかいう声ではない。よく監督がおっしゃっている『しゃべる』ことである。
試合中に会話することの意義
① 会話することで、決定事項の確認ができる。
⇒ 正直、会話によって、いろいろ気づく選手もいるんです。
② しゃべるためには、状況の理解が必要となる。
⇒ しゃべらない選手は、状況を理解できてないケースが多いです。
黙っている選手には積極的に声をかける。
③ 会話することで、次のプレーの確認ができる。
⇒ とっさの判断の必要性がなくなり、ミスを減らすことができる。
つまり、積極的にしゃべるチームは、会話をするために試合に集中ができている。集中は状況を把握させ、結果好プレーが期待できる。だから強いんです。
どうして、武器になりえるのか。
野球で声(会話)を最大限 武器として活用するためには、前後の流れをよく把握する必要がある。たとえば、相手のピッチャーがどの球でストライクが取れ、どの球のコントロールがなされていないのかなどを。
(ケース スタディ)
相手、ピッチャーはストレートはコントロールされているが変化球は何球かショートバウンドになっている。さらにキャッチャーも弾いている。
0-0の同点でこのイニング、先頭打者がヒットで出塁、ノーアウトランナー一塁である。
このケース自分なら、
「バッター、ここは張ってていいからね。さっき変化球がショートバウンドしていたから。ランナー、変化球ワンバンドになったらスタートね。さっきキャッチャーはじいていたからね。」 と声をかけます。
おそらくこの声が聞こえた場合、よっぽど精神力が強いバッテリー以外は、ストレートしか投げてこないはずです。
なぜならこのケース、ピッチャーとしては、先制点だけは与えたくない。何とかランナーを2塁に進めたくない場面である。当然、バッテリーミスでの進塁だけは絶対に避けなければならない場面であるから。
そこで、変化球がショートバウンドしていることを打者のアドバイスとして遠回しに指摘されれば、ここで変化球の選択の確立が大きく下がる。
さらに、変化球を要求すべきキャッチャーが変化球が捕球できていないことを、ランナーへのアドバイスに乗じて指摘することで、変化球を要求する確立を大きく下げることができるのです。
結果として、ここでは、コントロールがなされているストレートに頼るであろうと判断できるのです。球種が絞れることによってサインが実行しやすくなり、攻撃の幅が広がる。すなわち武器になるのです。
このように相手を、追い詰めることができる声というのもたくさんあります。
中体連、いろんな声(会話)が聞きたいです!
番外編
野球って最低?
自分も、まだソフトボールやっててたまに全国とか行くんです。
キャッチャーやていますが、よくしゃべることを心がけています。
サイン出すときも、独り言のように、投げもしないような変化球の話をします。
「ここで、うちに食い込ませてくれればいいけど(シュート)」
「揺らしていいんじゃない(ナックル)」
「全然落ちてないのに、なにがドロップやこのへぼピッチャー(投げてません)」
自分がつぶやくことで、相手打者は、選択肢が増えて打ちにくくなるんですね。
相手には考える作業を増やし、自分たちはシンプルに、これが野球です。
ずるい?スポーツです。
#進塁
#ヘイヘイ
#選択肢
#遠回し
#自分たち
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