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長引く雨

鹿児島も、梅雨の長雨というか、想定外の豪雨で、交通機関に乱れが出るほどの荒天続きでなかなか、思うような練習できない日々が続いている。

そんな中、17日は熊本遠征が予定されている。

相手は、中体連前に、育英館旗代替えの交流戦で対戦した、八代二中。熊本ナンバーワン右腕と評されるエースを中心に混戦の八代大会を制した強豪。

そしてもう1校、益城中学校。
熊本地震の震源の一つとされる益城町、その震源地に一番近い中学校だ。

知り合いの話によると、野球部員がほとんどが避難所暮らしを余儀なくされたそうだ。3人が全壊、5人が大規模半壊、今でも何人もの生徒が避難所で生活をしているという。

私は、今年熊本で一番強い中学校は、益城中学校だろうと、昨秋から、監督に話していた。

彼らは、小学校の時に最高峰の全国大会(マクドナルドトーナメント)を経験、中学進学時に、中学でも同じメンバーで全国大会という目標で中学に進学した猛者たちだ。

だから、当然に気持ちも強い。震災でグランドでの練習はほとんどできない。今でも自由に練習できない環境にあるという。なにせ、学校のグラウンドはほぼ壊滅状態らしいから。

それでも、ほぼぶっつけ本番状態で挑んだ、全日本の県予選では、準優勝になるなど実力実績は折り紙つきである。

大事な県大会を前に、縁あって益城中学校と試合出来ることをチャンスととらえてほしい。

今年、全国どこ中学校の野球部よりも辛い思いをした部員たちであろう。現実から逃げることなく立ち向かった強さがある。

彼らは、本当に気持ちが強い。県大会も準決勝で最終回に3点差を一気にひっくり返す精神力を兼ね備えている。

また、プレー自体に無駄がなく、相手のすきを突くプレーは非常にレベルが高い。

おそらく、育英館が県大会で優勝するために、上乗せしたい部分を持ち合わせているチームだ。

しかしながら、なにも難しいプレーをしているわけではないが、気持ちが込められた、堅実なプレーである。意識一つでできることである。

せっかくの機会を、自分たちのチーム力向上につなげてほしい。

そして彼らと接することで、本当に素直な気持ちで野球ができることへの感謝のであり、ありがたさを感じ取ってほしい。

今一度、素直に感謝すること、

心技体の充実こそ野球に求められているものだと私は思う。



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