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奇跡は起こせるもの

うちの長男の中学校の熊本市中体連は、雨の影響で約1週間の延期で本日3回戦が行われた。

長男のK中学校は、この大会の2回戦の勝利がこの世代の公式戦初勝利、本日の対戦相手はなんと直前の県大会優勝で、1.2回戦をコールドで、しかも無失点で突破してきた強豪R中。

力の差は歴然、なんとかコールドだけは避けて欲しいと思っていた。番狂わせを起こすなら、力の差があるだけに、立ち上がりにあるであろう相手の気持ちのスキを突き先制し逃げ切る。これしかなかった。

初回、相手の攻撃を抑えたその裏、みんなの気持ちはマックス。相手の好投手が制球に苦しむ。四死球でノーアウト満塁、押し出し、スクイズ、タイムリーであっという間に3点を先制。電光石火の攻撃は、相手に、相手の指揮官に焦りを感じさせた。

さらに、苦しみながら前半4イニングを無失点に抑えた直後の4回裏、ツーアウト1.2塁から、レフトに飛んだ大飛球が強烈な風で押し戻されレフトの前に落ちて4点目を追加した。まさに神風と言うべき風だった。

5回に1点、6回に1点と2点を返され4-2。

さらなるピンチも、相手の焦りもありなんとか抑え勝利した。毎回のようなピンチ、得点を奪った回以外はほぼ完璧に抑えられていた。

相手よりも大きな声が出ていた。相手よりもプレーにひたむきさが出ていた。そこだけはあいてを圧倒していた。だから、野球の神様が微笑んだのだと思う。

最後まで切れなかった気持ち、勝ちたいという想い、一生懸命なプレーは奇跡を起こし得るという瞬間に立ち会った。

君たちにも同じことが言える。常にひたむきなプレーは、勝ちたいという気持ちや想いはかならずや、普段以上の力をここ1番で発揮させてくれる。

あと3週間、ひたむきなプレーを練習、試合で心がけて欲しい。

一生懸命の準備は、奇跡を起こし得る力となる。



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